大阪府の世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」を上空から眺めることができる観光気球が、10月4日(土)の運航日を迎えました。観光の起爆剤として計画が立ち上がったのは6年前の2019年。新型コロナやガスの漏洩など2度の挫折を経て2025年9月30日、ようやくテスト飛行に漕ぎつけました。
世界遺産登録で観光に期待も…“大きすぎて”全体像が見えない!?
2019年、アゼルバイジャンで開かれた世界遺産委員会。大小44基の古墳が集中する「百舌鳥・古市古墳群」が世界文化遺産に登録されました。
古墳群を代表するのが5世紀中ごろにつくられ「仁徳天皇陵」と伝えられる「大山古墳」。エジプト・クフ王のピラミッドや中国・秦の始皇帝陵と並ぶ世界最大の墳墓です。
大阪初の世界遺産に地元は大盛り上がり。南海電鉄堺駅や堺東駅と大山古墳近くまでを結ぶシャトルバスの運行も始まり、観光が盛り上がると期待されていました。
ところが、古墳群の観光には大きな問題がありました。あまりに大きすぎて地上から全体像が見えないのです。地元の人たちも…
(堺市民)「下(地上)から見たら普通の森」
(堺市民)「山のように見えるんで、しかも中に入れないんで」