日本酒の味わいが口の中に広がるケーキを、鳥取県鳥取市にあるケーキ屋さんが発売しました。
地元の酒蔵とタッグを組んだ「食べる日本酒」。ふるさとを盛り上げようという気持ちも詰まっています。
鳥取市気高町の洋菓子店「Le vent vert」。
地元のフルーツを使ったケーキなど、おいそうな洋菓子が並ぶ店です。
店主は長茂雄さん。
大阪で修行した後、3年前生まれ故郷に店を構えました。
そして、11月に発売したのが「日置桜ケーキ」。
地元の日本酒を使ったケーキです。
Le vent vert 長茂雄さん
「地域の食材で、西いなば地域のおみやげになるような商品を作りたかったからです」
長さんが目を付けたのが、明治20年から続く地元の老舗酒蔵の酒「日置桜」でした。
お酒の深みやコクを引き出そうと試行錯誤を重ねますが、ひとつ問題が…。
長さん自身は、お酒が飲めない体質だったのです。
Le vent vert 長茂雄さん
「味見とかするとすぐに酔っぱらってしまって、周りのスタッフとか山根酒造場の方とかに協力頂いて完成することができました。日本酒って、香りがブランデーとかに比べて少ないですけど、日本酒は香りじゃない、『味』というところで」
多くの人の協力を得て、日置桜の純米大吟醸を選び出し、ようやく完成した日置桜ケーキ。形はケーキですが、主役は日本酒との位置づけです。
記者 日野彰紀
「スポンジがきめ細かくてしっとりしてるんです。そこにお酒がたっぷりとしみ込んでます」
酒を造り続けて130年以上、日置桜の蔵元の社長は、日本酒を使ったお菓子を各地でたくさん見てきましたが、このケーキの出来栄えには目を見張りました。
山根酒造場 山根正紀社長
「あそこまで拘って作ったのは私初めて食べましたんで、正直とてもうれしかったし、おいしかった。彼の本気度というのがよく分かった」
日置桜ケーキは店内だけなく、近くの道の駅「西いなば気楽里」でも販売しています。
Le vent vert 長茂雄さん
「日本酒が飲めない方にもケーキを通じて日本酒の良さを知ってもらえたらなと思います。あと、地域のおみやげとして認識してもらいたいという思いがあります」
食べる日本酒、日置桜ケーキには、伝統ある日本酒の味とともに、地域への思いが込められています。
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