特集は復興の現在地です。宮城県岩沼市で小学6年生と中学3年生のきょうだいが東日本大震災の語り部として活動を始めました。教訓を伝えたいと活動する2人には、胸の内に秘めた強い思いがありました。

9月20日、年配の方々に混じり打ち合わせに参加していたのは、岩沼市の鈴木心彩(ここあ)さん(12)と兄の大遥(たいよう)さん(14)です。少し緊張した様子、一週間後、震災語り部としてのデビューを控えていました。震災の被害とその後の復興を自分たちの言葉で伝えるのです。

鈴木心彩さん:
「緊張しますが練習通りできるようにがんばりたいです」
鈴木大遥さん:
「100点に近づけるようなクオリティを目指してがんばりたいです」

小学6年生の心彩さんは、2013年生まれ。中学3年生の大遥さんは、震災当時まだ0歳でした。街の復興を見つめながら成長してきた2人ですが、もちろん震災当時の記憶はありません。そんな2人が語り部になろうと思ったのはなぜなのか。