仙台育英学園高校のサッカー部で男子部員が継続的に他の部員から不適切な言動を受けていたいじめ問題を受けて、仙台育英高校は、全国高校サッカー選手権大会への出場を辞退することを決めました。

この問題は、仙台育英高校サッカー部の3年生の男子部員が、1年生の頃から主に同級生の複数の部員から不適切な言動を繰り返し浴びせられていたもので、学校側が「いじめ重大事態」として調査していました。

学校は、12月に開幕する全国高校サッカー選手権大会へのサッカー部の出場について、これまで調査結果を踏まえて判断するとしていました。

しかし、部員らへの指導のための時間を確保するためなどとして、全国大会への出場を辞退することを決めたということです。

11日に宮城県サッカー協会に辞退する旨の書面を提出し、部員全員に辞退することを伝えたということです。
また、仙台育英学園は、12日にホームページ上でコメントを発表しています。

サッカー部について、顧問や生徒の人権意識が不十分だったため「構造的ないじめ」を生み出し、それを見逃してしまう態勢にあったと説明。

練習時にノルマが達成できないとき連帯責任での罰則が慣例化し、それに伴い、特定の生徒が集団から疎外され、いじりや過剰な注意につながっていたと明らかにしています。

また、現在、高校や中学校の部活動の生徒2000人以上を対象に調査を開始しているということです。
全国高校サッカー選手権の宮城県の出場校については、今後、日本サッカー協会などでつくる大会の実行委員会が協議し、最終判断を下すということです。
なお、11月に行われた宮城県予選では、聖和学園が準優勝となっています。














