米沢市で地域医療の担い手確保のため市が設けた制度を活用したクリニックが、オープンしました。

医師の高齢化や後継者不足で閉院が続く中、制度の後押しが医療人材の確保につながりそうです。

きょう米沢市窪田町に新たに開院したのは、「ほさか窪田クリニック」です。内科・整形外科・ハビリテーション科の3つの診療科が設けられています。

この建物はことし2月まで「くぼた診療所」として30年近くにわたり地域の医療を支えてきましたが医師が亡くなり閉院していました。

これにより窪田地区で唯一の診療所がなくなり、地域医療のいわゆる「空白地域」となっていました。

今回、そこに新たにクリニックを開院させたのが、市内にある三友堂病院で院長をつとめていた、穂坂雅之(ほさか・まさゆき)医師です。

開院には米沢市が地域医療の担い手確保のために昨年度創設した診療所を開設する人を支援する補助金制度が初めて活用されました。

ほさか窪田クリニック 穂坂雅之 院長「開業する上で創業資金として大変助かりましたし、今後もその恩を忘れずに、米沢市のために頑張っていけたらと」



米沢市 近藤洋介 市長「ようやく第一号が生まれた。まずは開院された穂坂先生に感謝を、決断に感謝をしたいと思いますし、ホッとしているところ。様々なお医者様に活用していただけるように使い勝手を良くしていきたい。来年度予算で検討してます」

米沢市にはすでに市内で開業を目指す医師から問い合わせが入っているということで、制度の活用に期待が高まります。