「どちらも厳しい」自動車保険・火災保険も値上げ
値上げの波は、自動車保険料にも。国内大手の東京海上日動火災保険は、10月1日から平均8.5%値上げすると発表しています。同社は今年1月にも平均3.5%値上げしているため、合計1割以上の負担増となる計算です。
年に2度の値上げは異例だということですが、その背景には、インフレや自然災害の激甚化、自動車の性能が高くなり修理金額が上がっているといった要因があり、支払い額が増加しているということです。
損保会社の2大商品は自動車保険と火災保険ですが、現状は「どちらも厳しい」とファイナンシャルプランナーの金子賢司氏は指摘。「これまでは保有する株を売却することで何とかなっていたが…」と話しています。
火災保険については、10年(2013年~2023年)で40%以上値上げされていて、「かなり厳しい。来年また値上げするかも」(金子氏)とのこと。火災保険と聞くと“火事”をイメージしますが、商品によっては台風などの自然災害も補償対象となります。その点に気づいた人が増えて、保険料の支払いが増加しているそうです。
なお、同業他社も来年1月に値上げを実施するということです。
▼あいおいニッセイ同和損害保険 平均6%
▼三井住友海上火災保険 平均7%
▼損害保険ジャパン 平均7.5%