誰もがなり得る認知症への理解を深めようとセミナーが開かれました。
このセミナーは高齢化社会の中で認知症についての理解を進め、やさしい地域をつくっていこうと山形市が開いたものです。
山形市では2040年度に人口のおよそ37%が65歳以上の高齢者になると予測されています。
あきたオレンジ大使 神原繁行さん「61歳になりました」
「もうそろそろ誕生日ですね」

あきたオレンジ大使 神原繁行さん「あの…誕生日がいつか忘れてしまいました…あっ21日ね!」
セミナーで講演したあきたオレンジ大使の神原繁行さんは3年前に若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。

認知症と診断されて真っ先に思ったのは仕事のことだということですが、今も、発症前と同じ看護師として医療機関に勤めています。
運転免許は返納してバスで通勤し、荷物はひとつにまとめるなど以前より手間は増えたものの、自分らしく生活できていると話します。
あきたオレンジ大使 神原繁行さん「私のような認知症という病気を抱えて右往左往しながら生かされていますが何もさみしいことはないです。すごく楽しくいさせてもらっている」

神原さんは、こうした生活は周囲や友人の協力のおかげだと話し、認知症への理解を訴えました。
参加した人「『また同じことをいった』とかすごくこちらが感情的になってしまう。だけど認知症と理解すると親でもどなたにでも優しく接することができる」
