中国電力は、電力需要の高まりなどを受け、2040年度までのグループ全体の新たな経営ビジョンを発表しました。
中国電力は、デジタル化が進み、中国地方でも電力需要の伸びが見込まれ、「脱炭素化」のニーズが高まっていることから、2040年度までの新たな経営ビジョンを発表しました。

それによりますと、▽グループ全体の連結経常利益は今年度、850億円となる見通しですが、2040年度の目標は1600億円としています。
またカーボンニュートラルの実現に向けて、▽引き続き2030年度までに島根原発3号機の営業運転の開始を目指します。再稼働した2号機と合わせて発電電力量に占める原子力比率は2~3割にするとしています。このほか▽山陰沖での洋上風力発電などの取り組みを推進します。

中国電力 中川賢剛 社長
「エネルギー事業のあり方そのものが大きく変化しています。こうした電力需要の増加をはじめとする環境の変化を、当社グループの更なる成長に向けた大きなチャンスととらえています」
また中国電力が「建設に適している」と判断した、上関町の使用済み核燃料・中間貯蔵施設については、規模や地元への貢献のあり方についても検討し、事業計画を作成したいとしています。