山形県内でクマの目撃が相次いでいます。
今後もクマと遭遇する危険性が高いことから、県は、きょうまでとしていた「クマ出没警報」の期間を11月末までに延長すると発表しました。
県内で今年、クマが目撃された件数は今月21日時点で1132件に上り、統計をはじめた2003年以降過去最多となっています。

また、クマが市街地で目撃された件数は今月21日時点で130件と、統計を取りだした2019年以降で過去最多のペースで人的被害も6件報告されています。

このため県はきょうまでとしていた「クマ出没警報」を11月30日まで2か月間、延長すると発表しました。
県は当初「クマ出没警報」の期間を7月から8月末までとしていましたが、一度9月末までに延長していて、今回さらに2か月間延長することになりました。

秋は、クマが冬眠に向けて活発に活動するほか、今年はクマの主なエサであるブナの実が大凶作と予測されています。
県は「クマ出没警報」の期間中広報車による巡回のほか、登下校中や農作業中などそれぞれの場面に合わせたチラシを配布し、注意喚起を強化していくということです。
また、クマが市街地に出没した場合は屋内に避難することや目撃情報があった場所の近くでは、早朝・夜間の外出は控えることなどを呼びかけています。
