鳥インフルエンザや豚熱など、家畜の伝染病の発生を想定した演習が米沢市で行われ、伝染病の拡大を防ぐための作業を確認しました。
この演習は、鳥インフルエンザの原因と言われる渡り鳥がやってくる秋を前に行われているものです。
きょうは市町村や農業関係者などおよそ30人が参加し、防護服の着方や、伝染病に感染した家畜を処分する方法を確認しました。

こちらは、炭酸ガスによるニワトリなどの殺処分の演習です。作業を迅速に行うことで伝染病の蔓延を防ぐほか、作業する人の負担を減らします。


参加者「炭素ガスの注入を経験させてもらったが、量の調節や実際に圧力を体感しないとわからない部分もあったので大変いい経験になりました」
全国では去年10月から今年5月までに鳥インフルエンザが51件発生し、ニワトリおよそ932万羽が殺処分されています。

また豚熱は2018年の9月から今年5月までで99件発生し、ブタおよそ43万頭が殺処分されています。

県内でも2022年に鶴岡市の養鶏場で鳥インフルエンザが、2020年に鶴岡市の養豚場で豚熱が確認されていて、もしもの時にはすぐに対処することが感染拡大防止につながります。
置賜総合支庁 家畜保健衛生課 大貫淳 課長「まずは自分の安全に気を付けていただきたい。そのうえで一つ一つの作業を確実にやっていただくことで、円滑な防疫措置につながると考えます」

県では今後もこうした演習を行ない、伝染病拡大防止に努めるということです。