「失敗を恐れずスピード感」が重要
中国的なイノベーション-。
この点は、中国経済に詳しい柯隆さんも同意見だ。
――中国ではこういう実験都市だったり、社会実装の時にもう少しテンポが速い

『東京財団』主席研究員 柯隆さん:
「少しではなくずいぶん速い。なぜかというと、失敗を恐れないから。例えば自動運転はたくさん事故が起きていて、巻き込まれてけが人も出ている。AIがうまくいかなくて車が山から落ちたりというのもたくさんあった。それでも進めるスピリットは僕は間違っていないと思う。ただ中国の場合はもう少し慎重に、日本はもう少し大胆に。日中を足して2で割るぐらいがいい」
そういう意味でも、ウーブン・シティの意義は大きく「待ちに待った実験」だという。

柯隆さん:
「日本は新しい実験をやる時に、やはり失敗を恐れるケースが多い。なので、私有地限定でやりだしたのがとても良かったと思う。ただ、薬の開発に例えればこれは臨床試験みたいなもの。将来的に一般の社会へ広げていこうとなった時には、また新たな問題が出てくると思う。それでも最後は失敗を恐れずにどんどんどんどん進めて、しかもスピード感が重要だと思う。日本はちょっと世界に比べると遅れてる部分があるので、もっと早くやってほしいと思う」
(BS-TBS『Bizスクエア』2025年9月27日放送より)