一方で…木は街の中でさまざまな役割を担う
そもそも街の木にはどのような価値があるのか。大島氏に聞くと、実はさまざまな役割を果たしているようです。
【街の木の役割】
▼景観
▼生態系
▼防災機能(阪神・淡路大震災のとき木が延焼を抑えた)
▼グリーンインフラ(排ガスや二酸化炭素などを吸着・日陰を生む)
▼不動産価値の向上
街路樹に選ばれる木の種類は、一番多いのがイチョウ、サクラ類。それ以外にもケヤキや、最近はハナミズキも増えてきているそう。大島氏によると、植樹が進んだ高度経済成長のときに早く大きくしたかったことから、▽成長の早さ、▽大きさ、▽病害への強さが重要視されたということです。
もう1つ共通するのが、冬になったら葉を落とす落葉樹である点。なぜ落葉樹なのかというと、冬の間、日光を受けることができ、人々の寒さを和らげるからだそうです。