愛犬が手術後に死んだのは、適切な処置をとらなかったことが原因だとして、飼い主が動物病院の院長を提訴しました。会見した飼い主は「人間と同じように扱って欲しい」と訴えの理由を語りました。

 ポメラニアンとトイプードルのミックス犬でメスの「るく(2才)」。

 今年5月、るくが膝を脱臼したような状態になったことから、滋賀県内の動物病院に入院。手術が行われました。

 家族の説明などによると、手術をうけた3日後に迎えに行くと、「るく」は衰弱した様子に見えたといい、様子が収まらないことから2日後、別の動物病院に行くと、「敗血症の可能性」などを指摘され、緊急手術を提案されたということです。

 壊死部を摘出するなどの手術を受けても回復はせず、別の動物病院で救命措置をしたものの、18日に死んだということです。

 会見した飼い主は、「我が家の大切な家族を失い、そして家族までボロボロにされてしまいました」「ペットはものじゃない。法律上はものかもしれません。ただ人間と同じように扱って欲しい、それを望んでいます」と話しました。

 被告側の動物病院が適切な対応をとらなかったなどとして、家族5人に各120万円の慰謝料と、ほかの病院での手術代など約100万円、計約770万円の支払いを求めて大阪地裁に提訴しました。

 動物病院側は、「院長不在のため、コメントできない」としています。