法律事務所の人物だとうそをつき、現金200万円をだましとったとして、広島県警は三次市三和町福田の海上自衛官・齋藤統太容疑者(27)を詐欺の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、齋藤容疑者は24日午後3時半ごろ、法律事務所の者だとうそを言い、福山市の無職の女性(82)から現金200万円をだましとった疑いがもたれています。
警察の調べに齋藤容疑者は「弁護士のふりをして、お金を受け取ったことに間違いない」と容疑を認めているということです。
23日から24日にかけて数回、女性のもとに、息子になりすました氏名不詳の人物から「現金200万円を至急必要としているので、代わりに行く法律事務所の者に現金を渡してもらいたい」などと電話がありました。齋藤容疑者は女性の自宅を訪れ、現金を受け取ったということです。
女性は現金を渡してまもなく、実際の息子に電話して詐欺に遭っていることに気がつき、その日のうちに警察に届け出ました。
その翌日の25日にも齋藤容疑者が女性に連絡をとってきたことから、警察は「ダマされたふり作戦」を決行。女性の自宅周辺で張り込みをしていたところ、齋藤容疑者に似た人物を発見して追跡しました。JR福山駅周辺で職務質問し、福山東警察署に任意同行したうえで逮捕したということです。
警察は、齋藤容疑者が受け子役とみて、共犯者や事件のいきさつについて調べています。