「次世代のエースとなる」サンシャインレッドの生産者を取材

金賞を受賞した「サンシャインレッド」の魅力を知るべく、生産者を取材しました。
ルッチフルーツ代表取締役の雨宮智也さんは、金賞受賞についてこう語ります。
「最高金賞を狙っていたので正直そこは悔しいなと思っているんですけど、まだまだ伸びしろがある。」
サンシャインレッドは山梨県が10年以上の歳月をかけて開発し、2022年に新品種として登録されたばかりの“次世代エース”です。
糖度が高く、爽やかな甘みと華やかな香りが特徴ですが、その美味しさのワケは・・・
ルッチフルーツ代表取締役 雨宮智也さん
「シャインマスカット」と「サニードルチェ」という品種の組み合わせです。
シャインマスカットの良いところ➡皮ごと食べられる
サニードルチェの良いところ➡青リンゴみたいな爽やかな甘さを持つ
両方のいいとこ取りがされている品種だと思います。
期待は大きく、“ネクスト・シャインマスカット”とも呼ばれ、
全国ぶどう選手権の審査員からは、
「果肉はとてもジューシーで甘みの中に独特な個性を感じる印象に残る味わい」との声も。
栽培にもこだわり、「わざと草を生やしておく」という方法を取り入れています。
雑草があることで、地面の乾燥を防ぎ、土壌の水分維持に重要な役割を果たしているそうです。
また、皮の赤みをつけるための工夫もー

ルッチフルーツ代表取締役 雨宮智也さん
「反射シートを地面に敷いて反射光を取り入れるということがまず一つと、通常白い袋がかかっているんですけども、ある段階で透明な袋に変えて日光を実にあてています。」

様々な工夫により、着色が進むだけでなく、糖度が高く、美味しいサンシャインレッドができるといいます。
この農園では、一房ずつ糖度をチェックして18度以上のものだけを出荷。
さらに、糖度と測定した日時などをタグ付けし、消費者が美味しいぶどうを選んで食べることができるよう工夫されています。
「全国的にまだ知名度が低いので、さらに磨き上げて全国の方に美味しさを知ってもらいたい」と雨宮さんは話しています。
(ひるおび 2025年9月23日放送より)