グラウンドの外で長時間…大会の様子を見つめる“怪しい”男性

 大会中、捜査員が1人の男性に目をとめた。

 (捜査員)「あれ…狙っているんだろうか?」
 (捜査員)「ほんまに目で楽しんでいるんか陸上が好きなんか。どっちかかなと。こんな昼間に1人でね」

 グラウンドに入ろうとせず、外からじっと見つめている。
 【捜査員たちのやりとり】
 「携帯持っているだけ?まだ。女の子とは別に関係なさそうな感じやんな」
 「最初に来たときからずっといるの?」
 「そうなんですよ」
 「ということはかれこれ…」
 「30分…もう1時間近くですね、たぶん」
 怪しい振る舞いの男性。捜査員がついに声をかける。

 (捜査員)「すみません、こんにちは。京都府警なんです。大会関係者の方ですか?」
  (男性)「全然」
 (捜査員)「あ、関係ないですか。今、世間で『アスリート盗撮』ってよく言うてるやないですか。ごめんなさい申し訳ないです。ありがとうございます。すみません」
 この男性は大会に参加している娘を本人には内緒で外から見守っていただけだった。

  (男性)「ずっとこうやって携帯持っているからでしょ」
 (捜査員)「そういう人には声かけさせてもらっていて」
  (男性)「大丈夫です」
 (捜査員)「すみません。どうもありがとうございました」

 大会期間中、3日間で7人に職務質問をしたものの、今回は盗撮犯は見つからなかった。