透過撮影できる『赤外線カメラ』での被害も

 インターネットに上げられているモノクロの写真。よく見るとユニフォームが透けている。
 陸上ユニフォームを手がける埼玉県熊谷市の会社「クレーマージャパン」にも、「選手が赤外線カメラの被害にあっている」と陸上連合から相談が寄せられた。
 ユニフォームの下に下着を着せたマネキンを赤外線カメラで撮影すると模様がはっきりと見えた。

 (クレーマージャパン 青葉貴幸取締役)
 「一般的に薄くて軽いものが求められる部分がありますので、赤外線撮影によっては、より透かして撮影ができてしまう」
 こうした被害を防ごうと開発されたのが特殊な素材でできたウェア。ユニフォームの形や機能性を変えずに赤外線カメラの悪用からアスリートを守ることができる。
 (クレーマージャパン 青葉貴幸取締役)
 「全ての大会でしっかりと規制がかけられているかというと、そうではないと思いますし。万が一のことを考えたときには、ショットガード(透過撮影を防止する商品)のような素材を用いたウェアがあれば」

 だが、選手のための技術開発が進んでも、盗撮そのものがなくならない限りいたちごっこになってしまうのが現実だ。