
(記者)「甑島の鹿島集落。終戦の2年前に水上飛行機が降り立ち島は騒然となりました」
(甑島の住民・90)「飛行機を見るのも(凱旋の)風景も初めてだった。万歳万歳の盛況だった」
(甑島の住民・90)「その時代では特別。完全にあこがれていた」
搭乗員の甥が抱く“疑念”
島に凱旋の記録が残っていました。しかし、その表現に五昭さんは疑念を抱きます。

(戦死した搭乗員の甥 梶原五昭さん)「『戦時中の戦意高揚と少国民の憧れの的となることであった』」
戦況の悪化に伴い島での生活が厳しさを増す中、島民の戦意高揚のため龍三さんが英雄に祭り上げられたと感じています。
(戦死した搭乗員の甥 梶原五昭さん)「戦意高揚というからやはり(国の)教え。(凱旋は)うまくみんなで盛り上げていった(戦意高揚の)象徴的なものだと思う」