主なMCIのサインは「物忘れ」や「日にちが分からくなる」、「無気力」などです。

総合リハビリテーションセンターみどり病院 成瀬聡院長
「もしかしたら認知症かもしれないというところを、絶えず意識しておくことは大事。『これくらいは年齢のせいだな』と思わないほうがいい。一応診断を受けるとかですね」
アルツハイマー病を巡っては、新たな治療薬「レカネマブ」や「ドナネマブ」の国内使用が承認され、治療の幅は広がっています。

ただ成瀬院長によりますと、新薬の対象はMCIか軽度の認知症の人で、進行すると治療は受けられないということです。
だからこそ、早期の受診が大切なのです。

予防方法としては…
総合リハビリテーションセンターみどり病院 成瀬聡院長
「生活習慣病、糖尿病、高血圧、コレステロール、その辺のものが異常はないかどうかを絶えず確認しておくことが、まずは大事」
また適度な運動や人と会う機会を増やすことも、MCIの予防になると成瀬院長は話します。

「知られている予防をすべてやっていくと大体40%くらい認知症になる確率が減るといわれていますので、できるだけ予防は大事になってくると思う」
成瀬院長によりますと、認知症と診断されたくないという理由で受診しない人も多いそうで、「治療法も予防法もあり、認知症になっても普通に生活できる社会がこれからできていくので、恐れる必要はない」と話していました。
