きょう(24日)は午前中、遺族による意見陳述が行われました。

母親を殺害された男性:「刃物で何度も襲っていたのを考えると、被告人の残忍性に恐怖と怒りしかありません。あの日に戻って被告人を返り討ちにしたいと考えてしまいます」

証言台に立った遺族は11人。時折、涙で声を震わせながら心情を訴えました。

母親を殺害された女性:「ただただ、お母さんに会いたいです。どれほどの恐怖の中でお母さんが逃げ、苦しんだか。私たちは一生許しません。犯人の極刑を求めます」

警察官の夫を失った女性はー。

夫を殺害された女性:「今でも涙があふれ出ます。主人の勇敢かつ勇気ある行動は警察官としての使命を全うし、誇りあるものと思ってます。主人の無念を晴らしたいです」

遺族たちは悲しみや苦しみ、そして、裁判で何も語らない被告への憤りなどを訴えました。

予定より1時間以上遅れて始まった論告・求刑。

検察側は、犯行前から犯行後にかけての行動などから、完全責任能力があったと主張し、死刑を求刑しました。

検察官:「いずれの犯行も確定的殺意に基づく非常に執拗で残虐非道であり、生命軽視は顕著。4名の尊い命を奪った結果は誠に重大であり犯行態様が他に類をみないほど悪質。死刑を回避すべき事情はなく、死刑を選択することはやむを得ない」

その後、被害者参加制度を利用した、遺族による論告も行われ遺族も検察の論告を
全面的に支持し、死刑を求めました。

裁判は26日、弁護側の最終弁論が予定され、判決は来月14日に言い渡されます。