筆者を主人公にした“冒険活劇”映像をわずか1時間で制作
生成AIがもたらす映像表現の限界突破を体験すべく、試しに私を主人公にした15秒ほどの映像を作ってもらった。
使用したのはスマートフォンで撮影したわずか数枚の私の顔写真のみ。にもかかわらず完成したのは、私の顔をしたキャラクターが中世ヨーロッパの街並みを歩き、宇宙旅行を体験し、ジャングルでワニに襲われ、最後は自宅にワープして避難するという、かなり手の込んだ映像だった。

AI独特の質感はあったものの、ハリウッドの大作映画でしか実現できないような場面が映像化されていて、その出来栄えは言葉を失うほどだった。さらに驚いたのはこの映像制作にかけた時間はわずか1時間ということだった。
想像力さえ働かせればどんな場面でも描けるその可能性に改めて大きな衝撃を受けた。

しかし、生成AIは決して「魔法の杖」ではない。JNNソウル支局ではMBCから教わった方法で映像制作を試みた。しかし出来上がった映像は不自然でぎこちないものだった。AIに的確な指示を出すための「指示文」を作る作業は想像以上に難しく、イメージ通りの映像を作ることはできなかった。
MBC C&IのAIアーティストであるキム・ヒョンア氏にアドバイスを求めたところ、「キャラクターの顔はフォトショップで修正し、動作は何度も指示文を入れ直す必要がある」と教えてくれた。