閉幕まで残り3週間ほどとなり、より一層の賑わいを見せている大阪・関西万博。個性的な建造物やパビリオンが立ち並び、万博の目玉の一つとなっていますが、閉幕後にこれらはどうなるのでしょうか?万博閉幕後の遺産=レガシーについて考えます。

個性豊かな万博の建造物 閉幕後の利用方法は?

 来場者が2000万人を超え、猛暑もひと段落ついた祝日の9月23日も、万博会場は朝から大混雑となりました。東ゲートの当日券売り場も賑わい、40分前倒しで販売した当日券は約1時間で完売。

 上空から見ても、ここ数日は平日でも一日中、ゲート前は大混雑。10月13日の閉幕を前に、日に日に人気は高まっています。来場者の目的の一つは、パビリオンなど個性的な建造物です。

 ただ、閉幕に伴い、こうした建造物の大半は会場から姿を消すことになっていて、今、注目されているのはその行方です。
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 1周約2km、高さ最大20mの世界最大の木造建築物「大屋根リング」は、9月に入り、リングの北東、約200m部分を大阪市が公園として管理する案で合意しました。費用は、数十億円規模が見込まれています。

 (来場者)「壊すのにもお金かかるじゃないですか?それやったら残して活用できたほうがいいと思います」
 (来場者)「さみしいです、もうちょっと楽しんでいたいというか。冬の万博の景色も見てみたかった」

 このほか、東と西のゲートにあるミャクミャクのモニュメント2体は吹田市の万博記念公園に移設される方針です。
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 建設費が2億円で話題となったいわゆる『2億円トイレ』については、大阪府が河内長野市の植物園「府立・花の文化園」で一部を再利用する方針です。この2億円トイレについて大阪府の吉村知事は…

 (大阪府 吉村洋文知事)「僕は芸術性も高くておもしろいトイレができていると思っています。レガシー(遺産)として後世に楽しんでもらえたらと」