週末に【黄砂の予想】

気象庁が発表している『黄砂解析予想図』によると、26日(金)には日本に黄砂が予想されています。記録が残る1967年以降、2013年10月13日に福岡で「黄砂」が観測されたことはありますが、9月に黄砂の記録はなく、観測されれば初のケースとなります。
《黄砂のシミュレーション23日(火祝)~26日(金)》《全国各都市の週間予報》を画像で掲載しています。を画像で掲載しています。

黄砂解析予想図(気象庁HPより)

黄砂の観測が行われていた11地点(札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇)について、1991年から2020年の平年値では、黄砂の観測は3月~5月の「春」が多くなっています。なお、現在の黄砂の観測は、東京と大阪のみで行っています。

黄砂が「春」に多い理由

気象庁は、
「黄砂発生源が乾燥していて、上空の風が日本へ向いて吹いているなどの条件が揃えば、春でなくても黄砂が飛来する可能性があります。春に黄砂がよく飛来するのは、黄砂発生源の地面状態の違いが大きく影響していると考えられています。夏から秋は植物が地面を覆っており、冬は土壌の凍結や積雪により、黄砂の発生が抑えられます。これに対し、春先は植物が充分に育っておらず、土壌の凍結や積雪もないため、黄砂の発生する可能性が高くなります。」と答えています。(気象庁HPより)

「9月」なのに、黄砂が予想されたのはなぜ?

「低気圧」が中国大陸で大地の砂を巻き上げ、その「黄砂」を連れて日本を通過するため、考えられます。秋雨前線の後ろには「低気圧」が巻き上げた黄砂があって、低気圧と秋雨前線が通過する25日(木)は全国的に雨ですが、雨のあと26日(金)には「黄砂」が日本に流れ込むという予想です。