2つの台風の間、フィリピンの東に、あすにも新たな熱帯低気圧が発生する見通しです。

 気象庁の48時間予想天気図によりますと、23日午後9時、フィリピンの東の海上に熱帯低気圧(TROPICALDEPRESSION)が発生する予想となっています。

 本格的な台風シーズン。西には大型で猛烈な台風18号、東には非常に強い台風19号。台風の動きとともに、今後新たな熱帯低気圧の発生や、その後の発達も注目されるとみられます。


◆「非常に強い」台風19号 日本の被害でノロノロ

 南鳥島近海に位置する台風19号(ノグリー)は22日午後0時現在、南鳥島近海に位置し、中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルと、「非常に強い」勢力を維持しています。

 中心から東側150キロメートル、西側110キロメートル以内では風速25メートル以上の暴風が吹き荒れており、中心から東側390キロメートル、西側280キロメートル以内の範囲で風速15メートル以上の強風域となっています。

 この台風19号は、停滞しているようにゆっくり動いています。23日午後0時には「ゆっくり」東北東へ進む予想。その後、24日、25日と「ゆっくり」を保ちながら、東北東から北北東へと進路を細かく変える見込みです。

 さらに26日午前には「西へ時速15キロメートル」と、まるで引き返すかのような動きとなる予想、27日には再び北東へ向きを変えるとみられます。

台風の中心が予報円に入る確率は70%ですが、ほぼ同じような位置でノロノロしている予想で、その後の進路は最新情報を確認してください。


◆「大型で猛烈な」台風18号 最大風速60メートルに強まる予想

 強風域が500キロメートルに広がった、大型で猛烈な台風18号(ラガサ)は西へ進んでいます。

 気象庁によりますと22日午後0時には中心気圧は905ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は80メートルという猛烈な勢力です。

 台風は、「猛烈な」勢力を維持したまま西へ進むと予想されています。23日午前0時にはバシー海峡へ進み、中心気圧は900ヘクトパスカル、最大風速は60メートル、最大瞬間風速は85メートルと、さらに勢力を強める見込みです。暴風域は全域270キロメートルに広がります。

 23日午後0時には南シナ海へ進み、中心気圧905ヘクトパスカル、最大風速は55メートル、最大瞬間風速は80メートルの予想です。

 24日午後0時には最大風速45メートル、最大瞬間風速65メートルと、勢力は「非常に強い」に変わるものの、引き続き警戒が必要なレベルで西に進むとみられています。