■理由その1「製油所が近い」から

宮城県のガソリン価格が安い理由について、宮城県石油商業組合に取材しました。

宮城県石油商業組合 阿部廣之専務理事:
「全国のなかでガソリンが一番平均値として安い。どういうことかというと1つは、製油所が近い。そのため輸送費が安い。運んでもらう運賃が、山を超えたり高速道路を使ったりする分がないということで、メリットになっている」


ガソリン価格の安さの要因として考えられるのは、仙台港に製油所があることです。ガソリンは仙台港の製油所から東北各地に運ばれるため、製油所から近ければ近いほど輸送コストが抑えられます。このため、東北6県のなかで宮城県が最も安くなるのです。

全国で一番高かった長崎は、離島があり製油所がある大分県から距離があるため輸送コストがかかっていたのです。
そこで、製油所がある、13道府県の今週の平均小売価格を見てみると・・・。
北海道は▼165円40銭、神奈川は▼164円など全国平均を下回っているところもありますが、九州地方で唯一製油所がある大分県は▼176円70銭と全国平均を上回り2番目に高くなっています。

東北地方は、冬タイヤの交換や灯油販売などガソリン以外の収益がありますが、これが少ない西日本、特に九州では、ガソリン価格が全国平均より高くなる傾向があるということです。
製油所が立地する地域だからといって必ずしも安いわけではないのはこのためです。
では、製油所以外の宮城が安い理由とはいったいナニ?