警察によりますと高齢男性は「どうして用水路に転落したか覚えていない」と話していて、発見が遅れていたら低体温症などで命の危険すらあった状況でした。

記者:
「怖いと思わなかった?」
高校1年生 山崎拓海さん:
「怖さよりも、救助しなければという気持ちでした。『無事であってほしい』と、それが一番でした」


山崎さんはすぐさま警察に通報。駆けつけた警察官とともに男性を用水路から引き上げました。

11月29日、山崎さんには上市警察署から感謝状が手渡されました。まさに山崎さんのとっさの判断が男性の命を救ったのです。


上市警察署 市井亮吉 署長:
「彼が発見してくれなかったら命に関わるようなことになったかと思いますので、本当に感謝でございます」

山崎拓海さんの父:
「親にはできないこと、使命感にあふれていたこと、よく自分からやったなって褒めてやりたいと思います。自慢できる息子になってくれてよかった」


高齢男性を救助した高校1年生 山崎拓海さん:
「こういうことは一度もなかったので、感謝されることがとてもうれしかったです。人助けをする人間に今後もなっていきたいなって思っています」

田んぼのそばの暗闇にポツンと放置された自転車…。「この寒さや暗い中、田んぼに出かけるのはおかしい」の違和感からの行動でした。