なぜ今「非認知能力」に注目?
非認知能力が学びの場で広がる一方で、ギモンの声も…。
「どうなんだろう…。親が子どもに教えていくものなのでは?」(40代女性)
「習わないでも身に付くというか、いちいち教えなくても」(50代男性)
わざわざお金と時間をかけて教える事?と感じる人もいるようですが、子どもの教育に詳しい専門家は…
『東京未来大学』こども心理学部長・出口保行さん:
「昔は家庭や学校、地域社会の中で、人と触れ合うことで身についていた能力。しかし共働き家庭が非常に増えて、“家庭内での触れ合いが物理的に減少”している。また、SNS等で“架空世界でコミュニケーションに没頭”する。これではコミュニケーション能力が育つというような事にはならない」
効率よく非認知能力を身につけさせるため、専門家に任せる保護者も多いといいます。
「買い物体験」で能力を伸ばす
『ユニクロ 五反田TOC店』(東京・品川区)で開催された「はじめてのコーディネート体験」は、子ども達が保護者と離れ、“自分で服を選び、着て、見せる”というもの。

母親(30代):
「いつも私が結局『これがいいんじゃない』とか誘導して選んじゃうけど、丸投げで選ばせたら何色のどんな服選ぶのかやったことがないので」

ズボンを選んでいた7歳の男の子は、「(ポケットに)ハンカチとかティッシュ入れるときにチャックがあるから、外に出ないようにできる」と、あれこれ思案。
3歳の女の子は、Tシャツもスカートもピンクを選んでいます。

お買い物気分で非認知能力を高めるこの取り組み。実は店側にもメリットがあるといいます。
鈴木店長:
「子供の頃からこの様な体験をしてもらうことで、将来のお客様をここで作っていく」
教育現場で生まれた非認知能力。今後さらに広がっていくかもしれません。
(THE TIME,2025年9月17日放送より)