大規模な商談会に初参戦!そこになんと百貨店バイヤーが…!

 今年10月、ルストノさんらの姿は東京にありました。日本の食卓にもテンペが定着してほしいと、東京ビッグサイトで開かれた600社以上が出展する大規模な商談会に初参戦することにしたのです。ブースを設けて400食の試食を用意して臨みます。しかし…。

   (来場者)「結構なかなかね、本当に知っている人じゃないとね」
   (来場者)「テン『ベ』?」
 (ノエミさん)「テン『ペ』です」

 食べてはもらえるものの、テンペの認知度が低いからか、交渉とまではいきません。そこで…。

 (ノエミさん)「タンパク質が豊富で鶏肉と同等の量」
   (来場者)「ちょっと(パンフレット)よろしいですか?」
 (ノエミさん)「はい、もちろん」

 栄養価の高い食品としての側面を売り込みます。すると…。
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    (来場者)「へぇ、滋賀県なんや。冷凍庫の中に入れていていいの?」
  (つる子さん)「そうです」
 (ルストノさん)「1年が賞味期限です」

 この男性は関西で店舗を展開する「京阪百貨店」の食品バイヤーでした。冷凍保存もできるテンペに可能性を感じたようですが、そのわけは…。

 (京阪百貨店 矢谷達担当部長)
 「(最近)冷凍食品に特化した売り場をオープンしていて。冷凍食品の可能性をもっと引き上げていく、そんな売り場作りを目指しています」

 一度工場を見てから契約を考えたいとのこと。後日視察に来ることが決まりました。
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 東京での商談会から約1週間後。バイヤーの矢谷さんらが工場にやってきました。契約が決まれば初の百貨店進出。ルストノさんも気合が入ります。

 (ルストノさん)「これが発酵の部屋です」
   (矢谷さん)「は~なるほど」

 百聞は一見に如かず。実際の製造現場を見たことで矢谷さんらの気持ちも固まったようです。
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 (京阪百貨店 矢谷達担当部長)
 「初回発注をもうかけます。11月の頭に一回入れてもらって」

 無事、契約成立です。

 (Rusto代表 ルストノさん)
 「緊張しました、はい。緊張、うれしい、緊張、うれしいです。一個一個、(日本にテンペを広げるという)私の夢が叶います。うれしいです」