トカラ列島近海で17日夜起きた地震で、諏訪之瀬島では震度5弱を観測しました。気象台は火山性の地震とみていて、今後1週間ほどは震度5弱程度の揺れに注意を呼びかけています。
気象台によりますと、17日午後9時55分ごろ、トカラ列島近海で起きた地震で、震度5弱を十島村の諏訪之瀬島で観測しました。17日夜の震度5弱以降、十島村では震度4を1回、震度3を9回観測しています。
諏訪之瀬島には38世帯78人が暮らしていますが、村によりますと、けが人や被害の情報は入っていないということです。
今回の地震は、今年6月に始まった群発地震と違い、諏訪之瀬島西側の近海が震源地となっています。震源地のやや深いところにはマグマだまりがあるとみられることから、気象台は火山性地震とみています。
体に感じない揺れを含む火山性地震がきのうから700回以上観測されていますが、諏訪之瀬島の噴火活動に特段の変化は見られないということです。諏訪之瀬島の噴火警戒レベルは2の火口周辺規制が継続しています。
気象台は「今後、1週間ほどは震度5弱程度の地震が起きるおそれがある」として、引き続き注意を呼びかけています。