火山地質学・地震地質学が専門の鹿児島大学・井村隆介准教授に今回の地震の特徴や、身を守るためのポイントを聞きました。
「これまでにも諏訪之瀬島の近海では、特に島の西側では地震が起こっていた。その活動の範囲内かと思う。今年の6月や7月に起こった小宝島や悪石島近辺の地震とは少し違うタイプという認識」

「これまで諏訪之瀬島の西で起こっている地震、大きめの揺れをもたらすような地震が起こっていて、気象庁はそれに対して“諏訪之瀬島の火山性の地震”という言い方をしていたと思うが、今回の地震が火山性地震の一連の活動だとすると、震度が今まで以上に大きい。
気象庁の監視カメラでは、諏訪之瀬島の御岳がかなり赤く見えているので噴火活動が続いている。地震の揺れだけでなく、火山活動にも注意したほうがいいような地震かもしれない」

「震度5弱を観測した後も震度3程度の揺れが何回も続いているので継続してあるかもしれないと思った方がいい。夜で周りも暗く状況も分からない中で不安と思うが少しでも揺れに備えてほしい。落ちてくる、倒れてくる、動いてくるものや建て付けの悪いところからは離れておくというようなことを心がけてほしい」