■需要は「すぐに乗れる中古車」へ その中古車市場も大変なことに


岡山市にある、中古車のオークション会場です。


競りにかけられた車に対し、販売業者が次々に手元のボタンを押して入札。その落札価格がみるみる上昇していきます。いま、中古車価格が高騰しているのです。


(中古車販売業者)
「もうやめてよっていうくらい。でも、お客さんから注文がきたら、自分のところの利益を薄くしてでも買わないと。だから利幅は減っている」


(中古車販売店にて)
「バックモニターやナビも全部ついている形になります」

岡山県内を中心に、中古車販売などを手掛けるシティライトです。


新車の納期が大幅に遅れている一方で、中古車の納期は最短で2~3週間。そのため、いま「納車に時間がかかる新車」ではなく「すぐに乗れる中古車」へと客が流れているといいます。


(客)
「中古車の方が安くていいかなと。中古車でもキレイなので」

■中古車市場も、在庫が品薄状態...そのワケは

ただ、需要が高まる一方で新車が手に入りづらい状況を受け、「車を手放さない人」も増えています。このことが市場に出回る中古車の数にも影響しているのです。


つまりは、新車が買えないので、車を手放さない、そして中古車市場に車が出てこない。。。結果、中古車は去年より約6%減少しているといいます。


そのため、品薄になっている車の争奪戦が起こり価格が高騰。

さらには「中古車の価格が新車を上回る」という、「逆転現象」も起きています。