9月16日に発表された「基準地価」で、関西の住宅地部門の上昇率トップとなった大阪市浪速区塩草。そんな塩草で最近よく目にするのが「特区民泊」です。増加するインバウンドに対し、宿泊施設の不足を解消するためにできた制度で、国が指定した地域でのみ施設の開業などの規制が緩和されるものです。
実は全国の特区民泊の9割以上が集中している大阪市では「マナー違反」といったトラブルも。特区民泊の現状とは?今後どうなるのか?阪南大学・松村嘉久教授の見解をもとにお伝えします。
「みんなで合唱」「ゴミもポイポイ」民泊滞在の外国人らによるマナー違反が横行
JR芦原橋駅が最寄りの浪速区塩草はミナミにほど近い利便性の高いエリア。南北・東西ともに約500mの広さで、大阪市によりますと、その中に17もの特区民泊施設が存在しています。
「基準地価」で関西の住宅地部門の上昇率1位となった背景には、こうした特区民泊としての需要の高まりなどがあるとみられていますが、マナー違反などのトラブルも…
(大阪市民)
「騒いだりするし、ゴミもポイポイ捨てたりする」
「飲み会みたいに集まったら、みんなで合唱して楽しむ。そういう雰囲気が午後12時や午前1時に。結構盛り上がっている」
浪速区の隣、西成区では、民泊に滞在している外国人らがアパートの塀のなかにゴミを捨てているということです。住民らは連日、ペットボトルや缶など、ゴミの片付け作業に追われているといいます。
(周辺住民)「嫌やでなぁ。人が捨てたゴミ。片付けするの(Q特区民泊の宿泊者に求めることは?)ゴミはゴミ箱にやね。みんながみんな悪い人じゃないと思うし、差別をする気はないけど、日本に来るんやったら日本のルールでやってもらえたら一番良いよね」