中学生を車ではねて死亡させ、違法に逮捕・起訴されて精神的苦痛を受けたとして、札幌の男性が国と北海道にあわせて330万円の損害賠償を求めた裁判で、 国と北海道は請求棄却を求めました。

 札幌の74歳の男性は、2022年、当時13歳の女子中学生を車ではねて死亡させた罪に問われましたが、2024年1月、札幌地裁は「自殺の可能性を否定できない」として、無罪を言い渡しました。

 

 訴状によりますと、女子中学生が車の前に自ら飛び込む様子が防犯カメラに記録されていたのに、男性は、違法に逮捕・起訴され
精神的苦痛を受けたとしています。

 原告側の弁護士によりますと、16日に札幌地裁で開かれた初弁論で、国と北海道は請求棄却を求めたということです。