2023年宮城県柴田町の住宅で父親を殺害したとして、一審で懲役20年の判決を受けた次男と懲役28年の判決を受けた長男の妻の控訴審が、16日から仙台高等裁判所で始まりました。
弁護側は被告人質問などを求めましたが、仙台高裁は、これを退け、裁判は即日結審し、判決は、10月30日に言い渡されます。

宮城県角田市の無職・村上直哉被告(26)と村上敦子被告(49)は、2023年4月、柴田町の住宅で村上隆一さん(当時54)を包丁で刺して殺害した罪などに問われています。

直哉被告は、隆一さんの次男で敦子被告は、隆一さんの長男の妻です。

2024年11月の一審の判決公判では、直哉被告が殺害の実行役で敦子被告は、事件の首謀者だとして殺人罪について2人の共謀を認定し、直哉被告に懲役20年、敦子被告に懲役28年の判決が言い渡されていました。

16日の控訴審で弁護側は、殺人ついては直哉被告の単独犯で、共謀はなく動機などについても事実誤認があるとして、証拠調べや被告人質問を求めました。

しかし、仙台高裁はいずれも退け、裁判は即日結審しました。

判決は、10月30日に言い渡されます。