大人も?シール集めが再注目

さらに再ブームになっているのが、シール集めやシール交換です。ロフトではバリエーションを増やしており、売り上げは9月1日〜12日時点で前年比の2.8倍以上になっています。プリクラではなく、通常のシールを集めることを小中学生のときにやっていた方が、大人になって再度はまるというケースが多いようです。
26歳の女性は「小さい頃はお手伝いをしたご褒美として買っていたけれども、心残りがあったので、大人の財力で欲しかったものを手に入れたい」ということで、シール集めをしているそうです。同年代の友人とシール交換を行っているといいます。
このシールも価値やヒエラルキーがありまして、例えば、ぷにぷにの立体シールを平面のシールと交換する場合は「平面のシール3枚で立体シール1枚と交換していいよ」というルールがありました。
出水キャスター:
そこで交渉術を学んだりしていたのかもしれないですね。


山形キャスター:
平成レトロ研究家の山下メロさんはこれまでに平成レトログッズに2000万円を投じたということです。「当時はどこにでもあった何気ないものに価値がある」と話していて、例えば、手配りしていた武富士のティッシュやおもちゃのチラシなどは当時の何気ない思い出を思い出すことができるため、メルカリで売買されていることもあるそうです。
井上キャスター:
スマートフォンが進化して便利になりきったので、ちょっとした無駄や懐かしさ、手触りは重要なのかもしれないですね。
田中ウルヴェ京さん:
23歳の娘が、わざわざ手間のかかるカメラが欲しいとか、手間のかかるやり方は何かを聞いてくるんですが、「そこに質感を感じる」と言っているのを聞くと「過去は大事なのよ」と思いますけどね。
出水キャスター:
我々世代も瞬時に若い頃に戻った気持ちで盛り上がれるっていうのもいいですよね。「懐かしい」って言ってね。
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〈プロフィール〉
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶応義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMia(イミア)」主宰