秋の全国交通安全運動が21日から始まるのを前に、交通事故防止に向けて交通違反の取り締まりに当たる白バイやパトカーなどの出発式が9月12日、大阪市内で行われました。

 大阪市淀川区で行われた出発式には、警察官や阪急観光バス株式会社などの関係機関が集まり、淀川警察署の鈴木雄大署長は、淀川署管内の交通事故が8月末時点で、前年と比べて約5%増えているとしたうえで、「一件でも交通事故を減らすため取り組んでいく」と話しました。

 この出発式には、淀川区にある博愛社こども園の児童34人も参加。警察官らが園児に、横断歩道を渡るときのルールや注意点などをレクチャーする交通安全教室が実施されたあと、交通違反の取り締まりに当たる白バイやパトカーなどが出発しました。
 
 淀川警察署によりますと、淀川区内では7月末までに281件の交通事故が起きていて、このうち2人が死亡、1か月以上の治療を要するケガを負った人は36人にのぼるということです。

 朝の通勤・通学の時間帯や、夕方の帰宅時間における事故が多いということで、警察は注意を呼びかけています。