◆《当たり前の日常を奪われた子どもたちへ…笑顔を運ぶ旅》
夏の札幌で渡航費を稼ぐため、加藤竜平さんは、夜からススキノの店を回る。その前に立ち寄ったのは、札幌・手稲区にある『子ども食堂』だ。
トランプのカードを使ったマジックを次々と披露すると、集まっていた子どもたちから、大きな驚きの声と歓声が上がる。いつも子どもたちの驚きと笑顔は、加藤さんにとって、とびきりの報酬だ。

ストリートマジシャン 加藤竜平さん(札幌・9月)
「来週からまた海外に行っちゃう。年に一回は、必ず札幌に来るから、来年もここにいたら、また新しいマジックを見せるね」
子どもたち
「ありがとうございましたー!」
ストリートマジシャン 加藤竜平さん
「シリア難民キャンプは、ちょっと大人たちの表情が暗かったと感じました。もしかしたら、僕らもそういうところに生まれたかもしれないと思ったら、ひと事にならないから自分の目で見たいし…」
「僕はマジックで、みんなを喜ばせたくて、あちこちのマチへ行ったのに、逆に僕がパワーをもらうほど、みんなパワフルで笑顔が絶えないくらい…世界中を回りたい、もっともっと」

現在はパキスタンに滞在中で、今後はリビアやチュニジアなどを回り、赤道を南下して、アフリカ大陸を旅する予定だという。ストリートマジシャン、加藤竜平さん。『魔法の旅人』は、当たり前の日常を奪われた子どもたちへ、笑顔を運ぶ旅を続けている。