8月、クマによる死亡事故があった知床半島の羅臼岳近くで12日、クマへの不適切な行動を監視するカメラを設置中、突然、クマが出没し、現場に緊張が走りました。

 今村朋慎カメラマン
「カメラの設置作業中にクマが現われました」

 12日午後3時ごろ、斜里町側の知床国立公園で、環境省の職員らが監視カメラを設置していたところ、およそ50メートル離れた川の対岸にクマが現れました。

 ウトロ自然保護官事務所によりますと、クマは、メスの成獣とみられ、すぐに藪の中に姿を消しました。

 この場所ではクマの姿を撮影するため、長時間車内などで待機する「待ち伏せ行為」が相次いでいて、そのような迷惑行為を抑止する目的で、監視カメラの設置作業が行われていました。

職員らとクマの接触はなく、監視カメラの設置は予定通り完了しました。