札幌市内のプールで小学校低学年の女の子の体を触るなどした疑いで、警察が北海道警察学校に勤める40代の男性警察官を任意で事情聴取している問題。当時の状況を目撃したコーチが一部始終を語りました。

警察から事情聴取を受けているのは、北海道警察学校で教官を務める40代の男性警察官です。

 捜査関係者などによりますと、この警察官は今月6日、市内のプールで水泳教室に参加していた小学校低学年の女の子の尻や太ももなどを複数回触った疑いが持たれています。

 女の子は水泳教室のコーチに被害を報告。

コーチはすぐに水中で何が起きているのか確認しました。

 ・男性コーチ
「すれ違いざまに僕が水中に潜って、実際に触ってるのを2回見てまして、確信持った」

コーチが目にした当時の状況です。

 男性警察官は、女の子の隣の一般利用のコースを泳いでいました。

プールは右側通行で、警察官は女の子の反対側から平泳ぎで出発。

すれ違いざまに平泳ぎの手を伸ばし、背泳ぎをしていた女の子の下半身を触ったということです。

 ・男性コーチ
「向こうから平泳ぎで来て、お子さんはこう、上向きの背泳ぎの状態で、で、こう泳いでて、完全に下からこう行ってる形で触ってた。
平泳ぎだったら本来はここ、こういういう形なのに、ここからロープ越えて下からこう」

被害を受けたのは1人だけでなく、別の女の子も。

・男性コーチ
「明らかにコースロープの下からこう行ってる、ちょっと身を乗り出すぐらいの感じだったので、捕まえた時にちょっと安心したのかわかんないですけど、(女の子は)2人とも泣いてしまった」

 その後、保護者も同席し、コーチが問いただすと警察官は頭を下げて謝罪し、「やましい気持ちがあった」と説明したといいます。

ところが、警察の調べに対しては一転。

 捜査関係者によりますと、女児と接触したことは認めているものの「わいせつ目的ではなく過失だった」という趣旨の話をしているということです。

・女性コーチ
「はっきりと保護者に対して、職員もいる前で何度も何度も謝っている状況を考えると、ぶつかっただけというのは考えられない」

北海道警察本部

 警察が当時の状況を慎重に調べています。