今年6月、熊本県宇城市のコンビニで起きた強盗事件の初公判が開かれ、検察は被告に対し、拘禁刑5年を求刑しました。

強盗などの罪に問われているのは、熊本市南区城南町の無職、長田健児被告(49)です。

起訴状によりますと、長田被告は今年6月9日午前3時ごろ、宇城市のコンビニに押し入り、店員に包丁を突きつけて脅して現金約10万円を奪った罪などに問われています。

9月12日の初公判で、長田被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は、冒頭陳述で「奪った10万円をスマートフォンの料金の支払いやパチンコ、競馬代に充てた」とした上で、警察の捜査による長田被告の供述として「スマホ料金が払えず、今すぐに金を得るには強盗するしかないと思った」という動機を述べました。

そして「複数のコンビニを下見した上で計画的に犯行に及んだ」などと指摘し、拘禁刑5年を求刑しました。

一方、弁護側は「包丁は脅すだけの道具で抵抗されたら逃走する予定だった。また、店も場当たり的に選んでいて、計画性も高いとは言えない」などして、執行猶予付きの判決を求めました。

拘禁刑は刑法の改正に伴い今年6月に施行されたもので、これまでの懲役刑と禁固刑が一本化されたものです。

判決は9月19日に言い渡される予定です。