9月10日、大阪府警岸和田署は、近畿大学泉州高等学校を「SafetyBicycle推進校」に指定するセレモニーを行いました。

 「SafetyBicycle推進校」プロジェクトは、高校生自ら自転車の安全利用を考え、学び、行動することを目的に各学校が取り組んでいくもので、大阪府警や教育関係者が必要な提言・助言をしています。

 その背景にあるのは、後を絶たない中高生の自転車の死傷事故です。

 大阪府内の去年1年間の交通事故による中高生の死傷者数は1439人で、そのうち自転車は1022人とおよそ7割を占めています。

 そうしたなか今回、泉州高等学校のスクールバスのリアガラスに、岸和田署の警察官が作成したヘルメット着用を呼びかけるシートが貼られました。

 このシートは「シースルーメッシュ仕様」になっています。
車両の外からは印刷されたデザインが見えますが、車内からは透明に見え、運転手が振り返っても外の様子が隠れないように工夫されています。

 「シースルーメッシュシート」が活用されるのは大阪府内では初めてで、今後岸和田市内を走るパトカーやタクシーなどにも順次貼られていく予定だということです。

 岸和田署は今年9月から自転車のマナー向上を図る「ずっと一緒にいたいから」プロジェクトをスタートさせていて、「自転車事故を防止するためにもヘルメット着用をお願いしたい」と呼びかけています。