キク農家「暑いのが当たり前」お盆用が咲き誇る畑
キク農家 渡邊諒さん
「(本来)つぼみの状態で出荷するも市場の値段が下がり、手がつけられない。花は生もの。瞬間でしか価値がない」
標高700メートルあまり、キク農家の畑です。暑さで開花が遅れ、お盆の前に出荷するはずだったキクが残されていました。

一方、秋の彼岸用の生育は、順調だといいますがこれまでと違う開花時期に悩まされています。
キク農家 渡邊諒さん
「暑いのが当たり前だと思って、作づけや品種を変えるなど、ことし取り組みを始めた。いままで通りきちんと出荷できるよう工面している」
工夫を重ねる一方、厳しい現実も抱えています。

キク農家 渡邊諒さん
「(農家の)経費も上がっている。(花が)安ければ消費者は喜ぶが、生産者は厳しい。地域に人を残す面でも農産物の価格は上がらないと」
生産者たちは猛暑の余波に、まだまだ悩まされることになりそうです。