請求された医療費は無保険の日本人の3倍。「外国人差別だ」として病院を提訴です。

 訴状などによりますと、大阪府内に住む女性の中国籍の母親は2019年11月に来日し、コロナ禍で帰国できずに在留資格の更新を続けていました。

 2022年に母親(中国籍)に脳腫瘍が見つかり、国立循環器病研究センターに入院したところ、外国籍で健康保険に入っていないとして、無保険の日本人の3倍にあたる約675万円の医療費を請求されたということです。母親はその後、死亡しました。

 女性は「国籍を理由に高額な診療費用を請求することは不合理な差別」だとして、支払い済みの医療費との差額約450万円の支払い免除を求め、9月10日、大阪地裁に提訴しました。

 (大阪府内の女性)「命にかかわることやから安心して受けられる医療の社会になってほしい」

 病院側は「訴状が届いていないのでコメントは差し控えます」としています。