前線の影響で、9月10日の朝に熊本県の天草・芦北地方で線状降水帯が発生し、猛烈な雨が降りました。引き続き、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。
気象台は、10日午前5時57分に天草・芦北地方で線状降水帯が発生したと発表しました。

上天草市松島では午前7時までの1時間に77.5ミリと9月の観測史上最大の雨量を記録し、熊本県が苓北町に設置している雨量計では、午前6時までの1時間に122ミリの猛烈な雨を観測しました。
各地で雷
記者「雨が強くなってきました。空を見ると10秒に一度ぐらいの頻度で光っています。雷です」
空が明るくなるほどの稲光。

大気の状態が非常に不安定となり、県内各地で雷雲が発達しました。
気象台によりますと、県内では線状降水帯が発生する恐れはなくなりましたが、あす11日にかけて前線が九州北部地方を南下する見込みで、雷を伴った激しい雨が降る所がありそうです。
あす正午までの24時間に降る雨の量は、多い所で100ミリの予想です。
土砂崩れや倒木の影響で一時通行止めとなった場所もありましたが、県によりますと、これまでのところ、けがをした人や住宅への被害は確認されていないということです。
交通への影響は
熊本市交通局によりますと、午前7時ごろから熊本市中央区の西辛島町交差点で熊本市電(路面電車)用の信号だけが表示されなくなりました。

市電は一時、運行が出来ない状態でしたが、約10分後に運行が再開されました。市交通局は大雨や落雷との関連がないか調べています。
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