交際していた男性の左手の薬指を斧で切り落とし、乳首をはさみで切断した罪などに問われた23歳の女の初公判。女は「私はやっていません」などと起訴内容を否認しました。

■冷蔵庫から「瓶に入った薬指」被告は起訴内容を否認

起訴状によりますと、大阪市北区の無職・佐藤紗希被告(23)は、2024年9月から1月にかけて、当時交際していた男性(20代)の自宅で、
 ▼男性の左手の薬指を斧で切断する
 ▼左乳首をハサミで切断する
 ▼拳で右耳や鼻付近を複数回殴る
などしてケガをさせた傷害の罪に問われています。

 2025年1月、佐藤被告が男性と別れ話でトラブルになっていると警察に通報。警察が佐藤被告の自宅に駆け付けたところ、冷蔵庫から瓶に入った男性の薬指が見つかり、事件が発覚したということです。

 警察の取り調べに対して佐藤被告は「男性は私の携帯電話で斧を発注し、自分で左手の薬指を切り落とした」「乳首は男性自身がふざけて切断した」などと容疑を否認していました。

 9日に開かれた初公判で、佐藤被告は「私はやっていません」などと述べ、起訴内容を否認しました。

■検察側「『苦痛に耐えている姿を見るのが好き』などといって、暴力を振るったりするようになった」

 検察側は冒頭陳述で、佐藤被告は「被害者が佐藤被告以外の人と連絡を取ることを防ぐなどの目的でスマートフォンを使用することを禁止したり、『苦痛に耐えている姿を見るのが好き』などといって、暴力を振るったりするようになった」と述べました。
 また、「乳首を切断しても再生するという話を聞いたとして、断った被害者に対し、『そんなこともできないんだったら、私のこと好きじゃないよね。別れよう』などと言って、犯行に及び、スマートフォンで撮影した」
「交際のもつれから、被害者に睡眠薬を飲むよう指示して服用させ、薬の影響でもうろうとしている間に斧で左の薬指を切断し、アルコールが入った瓶に入れて、冷凍庫で保管した」などと述べました。