石破総理が辞任を表明したことを受けて、「ポスト石破」に向けた動きが加速するなか、次はどんな人に総理になってほしいのか、何を期待するのか、街の人に聞きました。
経験値か?刷新感か?「誰になっても変わらない」諦めの声も
井上貴博キャスター:
街の皆さんに、次の自民党総裁はどのような人がよいか聞きました。

50代会社員
「誰もがついていきたいと思う人。強い鋼の精神・指導力を持った人」
30代教師
「今は思いつく人はいない。結局誰になっても変わった感じがない」
井上キャスター:
いま自民党は少数与党のため、「自民党の総裁が即総理大臣になる」というわけではないものの、比較第一党であることを考えると、自民党の総裁が総理大臣になる可能性は高いといえます。
自民党総裁の候補として名前が挙がっている5人について、TBSスペシャルコメンテーターの星浩氏に、それぞれの強みと弱みを聞きました。
【高市早苗(64)前経済安保大臣】
▼出馬意向
▼初当選:1993年(奈良)
▼主な経歴:女性初の自民党政調会長・総務大臣など歴任
▼期待できること:経済政策・思想など“安倍路線”復活
▼不安要素:保守的な言動に公明党は懸念
【小泉進次郎(44)農水大臣】
▼初当選:2009年(神奈川)
▼主な経歴:環境大臣・農水大臣など
▼期待できること:世代交代・刷新感
▼不安要素:主要閣僚など未経験
【林芳正(64)官房長官】
▼出馬意向
▼初当選:1995年(山口)
▼主な経歴:外務大臣・文科大臣・農水大臣・防衛大臣など歴任
▼期待できること:各種政策に詳しい、ハト派・公明党などが期待を寄せている
▼不安要素:刷新感が薄い
【小林鷹之(50)元経済安保大臣】
▼出馬に意欲
▼初当選:2012年(千葉)
▼主な経歴:内閣府特命担当大臣(科学技術・宇宙など)
▼期待できること:保守派寄りの政策通
▼不安要素:野党とのパイプが細い
【茂木敏充(69)前幹事長】
▼出馬へ
▼初当選:1993年(栃木)
▼主な経歴:自民党幹事長・外務大臣など
▼期待できること:各種政策に詳しい
▼不安要素:党内の人望が…

TBS報道局 政治部 岩田夏弥 部長:
今回この総裁選を通じて、それぞれの方の「このような社会にしたい。こういう政策を実現したい」という政策論争もとても大事ですが、総裁になったからといって実現できるとは限りません。
そのため、野党との話し合いをどうするのか、少数与党の中でどうやって政策実現していくのか、ということも含めて説得力を持って説明できる必要があります。
夢を語ることは大事ですが、夢だけ語って結局何もできなかったとなれば、また期待が大きく裏切られてしまうため、その辺りも大事になってきます。
投票する党員も色々な思いがあると思いますが、今までと状況が違うため、従来の総裁選挙のときに加えて、ほかの要素も考える必要が出てくると思います。