(愛媛大学医学部附属病院 輸血・細胞治療部長 山之内 特任教授)
「昔は遺伝子の検査技術が発達していなかったので原因が分からずトラブルになっていたと思われますが、今は抗原と抗体が違えばこれはちょっとおかしいと気づいて詳しい検査にまわるので、cisAB型と特定することができます。」

また、病気ではないので健康への影響は全く問題ないということです。

Q 今までcisAB型の人に会ったことは

(愛媛大学医学部附属病院 輸血・細胞治療部長 山之内 特任教授)
「血液が専門ですが今まで出会ったことはないです。日本全国でも約1500人といわれているので非常に少ないです。」

cisAB型は四国に多い?

そんな珍しいcisAB型ですが、愛媛県赤十字血液センターによると日本では1960年代に初めて確認され、徳島県や香川県の一部で発見されることが多いといいます。

(愛媛大学医学部附属病院 輸血・細胞治療部長 山之内 特任教授)
「徳島県は日本全国に比べると約10倍多いという報告はあるので確かに多いですが、なぜ多いのかははっきりと分かっていません。」

ただ、cisAB型の人がいる地域で婚姻が繰り返された場合、同じ遺伝子も持つ人が特定の地域に多いことは推察できるということでした。