京の街を44年間走り続けた地下鉄車両が、9月8日で引退です。

 光り輝くアルミの車体。京都市営地下鉄烏丸線で44年にわたり運行してきた車両です。1981年、烏丸線の開業当初から大勢の人たちの移動手段として京都市内を駆け抜けてきましたが、老朽化に伴い新型車両に順次置き換えられ、最後の車両も8日の運行をもって引退することになりました。

 (鉄道ファン)「もう終わっちゃうんだなっていうのが信じられなくて。『ありがとう』という気持ちでいっぱいです」

 ラストランを担うのは運転士・長尾耕太郎さん(38)です。

 (運転士 長尾耕太郎さん)「(引退する)車両で練習して免許もとりましたし、思い出がいっぱいつまっています。安全運行第一に、無事故で一往復したいと思っています」

 そして迎えた出発のとき。ゆっくりと動き出した列車。44年の歴史に、幕を閉じます。