7日夜、辞任を表明した石破総理。理由については「党内に決定的な分断を生みたくない」などとしています。総理の進退をめぐっては、自民党高知県連内でも分裂が懸念されていました。

(石破総理)
「臨時総裁選の意思確認に進んでは党内に決定的な分断を生みかねないと考えた。それは決して私の本意とするところではない」

自民党は8日に国会議員と都道府県連に対し、”総裁選前倒し”の意思確認を行う予定でしたが、石破総理の辞任表明を受け、手続きを中止するということです。高知県連では7日、支部と総務会委員による投票が行われ、「賛成」が53票「反対」が33票となり賛成多数で総裁選の前倒しを要求することを決定していました。

石破総理の進退をめぐって高知県連は参院選直後に総理が「続投の意向」を示したことに対して、尾崎衆議院議員ら役員6人が、早期退陣を求める文書を発表。この文書に中谷防衛大臣の名前がなかったことから県連の分裂が懸念されていましたが、その後、「県連としての文書ではない」と強調し、「中谷大臣のもと一致団結していく」としていました。石破総理の辞任表明を受けて自民党高知県連の明神健夫(みょうじん・たけお)幹事長は「石破政権の政策の1丁目1番地”地方創生”の実現を期待しておりましたが残念です。少数与党を率いての政権運営ご苦労様でした」とコメントしています。

また街の人は。

(50代男性)
「対話してくれそうな感じがあったから続けてほしかったと思いました。党内事情は自分たちには関係ないので残念」

(50代女性)
「潮時かなと思いました。選挙で結果が出ているのにいつまでも役職にしがみついているのはどうかなと」

(20代女性)
「否定的な意見をよく目にしたので決断が遅かったかな」

各党の反応です。

公明党は「総理の判断を尊重したい総裁が誰になっても、国民のための政治をしっかりと進める」

立憲民主党は「政治空白を長引かせてはいけない。早急に体制を整えるべき」

国民民主党は「物価高騰対策をめぐる進め方は不十分だったと感じている。新たな総裁にも、減税の実現を求めていく」

参政党は「石破氏は開き直りとも思われる言動を繰り返してきた。辞任は当然で遅きに失した感がある」

共産党は「辞任は当然。表紙の付け替えでは国民の苦しみは解決しない。自民党政治そのものを変えるために取り組んでいく」

社民党は「リーダーシップを発揮できず、党内の石破降ろしに屈した結果で少し遅かった」とコメントしています。