「だってあの人たちはすごいから」

「振り返れば奴がいる」の司馬江太郎、「踊る大捜査線」の青島俊作といった代表作の役柄に加え“織田裕二=熱い男”というイメージのもとになっているのが、1997年から25年間務めた「世界陸上」キャスターとしての顔だ。選手たちが繰り広げる戦いに感情移入し、喜怒哀楽を全身で表現する織田の姿はたびたび話題を呼んできた。
「人にスポットを当ててその人のドラマを見せてくれる番組の作りが僕に合っていたと思うんです。(その選手のドラマを)想像させる余白がある」と、キャスターのやりがいについても語った織田。25年間一緒にキャスターを務めた中井美穂もリモートで出演し、思い出話に花を咲かせた。
キャスターとしての25年間で織田が最も感情をあらわにした場面といえば、2022年のオレゴン大会・男子100m準決勝。サニブラウン選手が日本人初の決勝進出を決めた歴史的レースだ。決勝進出が決まった瞬間を見届けてスタジオで号泣した当時の自身の映像を見ながら、織田は「だってあの人たちはすごいから。世界一の人が本当にすごい戦いを見せてくれたら、そりゃあ熱くなる時もあるじゃないですか」としみじみ振り返った。
今年の「世界陸上」東京大会は、スペシャルアンバサダーという立場で選手たちにエールを送る。林が「見どころを教えていただけますか?」と問いかけると、織田は「今から?これ3時間番組ですか?」とユーモアたっぷりに切り返した。
そして、仕事をする上で大切にしていることを問われると「“楽しむ”」「人生において一番長い時間を占めているものを楽しいと思えたら、幸せじゃないですか」と即答。この日のインタビューでも、そんな“楽しむ”姿勢を存分に見せてくれた織田に、視聴者からも「織田裕二さん、熱い人とは思ってたけど想像以上に情熱の人で好感度アップした」「いつも全力で熱い男。カッコ良すぎる!」「織田裕二さんのイメージが変わった!」といった声が続々。「いかりやさんとの話見ながら涙が出た」「貴重な話をたくさん語ってくれてありがとうすぎる回だった」「こんなに笑って泣けたトーク番組初めてかも」「神回だった」といった声が上がっていた。
このほか、デビュー前の「死のうかと思った」というほどの挫折とそこからの再起、25年来の戦友・中井美穂との楽しい掛け合いなど、熱い男・織田裕二の人となりが存分に窺えるインタビュー全編がTVerで配信中だ。
(MBSテレビ「日曜日の初耳学」2025年8月31日放送より)
無料見逃し配信はTVerで2025年9月28日(日)まで
【織田 裕二 編】https://tver.jp/episodes/ep9qrnioaa